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基礎工事で出る根切り土の扱い方

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基礎工事で出る根切り土の扱い方

目次

  1. 根切りとは
  2. 根切り土の土質的特徴
  3. 搬出前の確認事項
  4. 良質な根切り土の活用可能性
  5. 搬出計画の実務ポイント

1. 根切り土とは

建物の基礎(杭基礎・べた基礎・布基礎など)を施工するために地盤を掘削した際に発生する土を根切り土といいます。建設発生土の中でも比較的小量のロットが多く、都市部の建築現場では搬出先の確保に苦労するケースがあります。

根切りの深さ・面積によって発生量は大きく変わります。

基礎タイプ 根切り深さの目安 発生土量の目安(参考)
布基礎(住宅) 0.5〜1.0m程度 数〜数十m³
べた基礎(住宅) 0.3〜0.6m程度 数〜数十m³
地下1階付き 3〜5m程度 数百m³以上
大型ビル地下 10m以上 数千m³以上

2. 根切り土の土質的特徴

根切り土の土質は立地条件・地層構成によって大きく異なります。

都市部の根切り土で注意が必要なケース

状況 注意点
旧工場跡地・ガソリンスタンド跡地 土壌汚染(重金属・油分・溶剤)の可能性
軟弱地盤(沖積低地・埋立地) 含水比が高く、搬出が難しい場合あり
旧河川敷・水田跡 有機質土(腐植土)が含まれる場合あり
古い盛土上の建物 瓦礫・旧建材が混入している場合あり

都市部の根切り土は「良質な盛土材」として受入先に喜ばれるとは限りません。土質の事前把握が搬出先確保の成否を左右します。


3. 搬出前の確認事項

根切り土を搬出する前に、以下を確認・整理することを推奨します。

(1) 土壌汚染の有無

土壌汚染対策法の形質変更時要届出区域や調査対象区域に該当する場合は、法令上の手続きが必要です。また、法令対象外でも重金属・油分の簡易スクリーニングを実施することで受入先への信頼性が高まります。

確認方法の例

  • 行政窓口での土地利用履歴確認
  • 地歴調査(過去の地図・航空写真)
  • 土壌簡易分析(XRF等)

(2) 含水比の状態

根切り掘削中・直後は地下水の影響で含水比が高いケースがあります。泥状であれば建設汚泥として廃棄物処理法の対象となり、一般的な建設発生土とは異なる処理が必要になります。

見た目で判断が難しい場合は含水比試験(JIS A 1203)を実施することが推奨されます。

(3) 発生量の確認

根切り図(平面・断面)から正確な発生量(地山土量)を算出し、ほぐし土量に換算してダンプ台数を計画します。

(4) 廃材・瓦礫の分別

根切り時に旧基礎・コンクリート片・産業廃棄物が混入した場合は、発生土と分別して管理することが必要です。混在したままでは発生土として搬出できず、産廃処理が必要になります。


4. 良質な根切り土の活用可能性

土質確認の結果、以下の条件を満たす根切り土は建設発生土として活用が期待できます。

  • 汚染の可能性がない(地歴確認済)
  • 含水比が管理基準内
  • 廃材・コンクリート片の混入がない
  • 土質区分が第二種以上

このような土であれば、造成地・農地の嵩上げ・路体盛土の盛土材として受入先が見つかる可能性があります。


5. 搬出計画の実務ポイント

搬出タイミング

基礎工事は工期が短いため、根切り完了から搬出完了までの期間が短いことが多いです。工事着手前に受入先の目途を立てておくことが重要です。

小ロットの課題

戸建て住宅・小規模建築の根切り土は数十m³程度の小ロットになりやすく、単独では受入先の関心を引きにくい場合があります。近隣の複数工事と合同での搬出(運搬業者を共同利用)を検討するか、マッチングプラットフォームを活用してまとめて掲示する方法もあります。

書面での確認

搬出先(受入地)との間で、土質情報・搬入量・搬入条件を書面(覚書・受入確認書)で確認しておくことがトラブル防止につながります。


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