第四種〜第一種建設発生土の区分を徹底解説
第四種〜第一種建設発生土の区分を徹底解説
目次
- なぜ区分が重要なのか
- 第一種〜第四種の定義
- 判定に使われる指標
- 区分と活用用途の関係
- 現場での区分確認の手順
1. なぜ区分が重要なのか
建設発生土はすべて同じではありません。砂質土と粘性土では性質が異なり、締固め特性・支持力・排水性なども大きく変わります。土質区分を把握することで以下が可能になります。
区分が明確でない土を搬入すると、受入先の盛土が沈下・崩壊するリスクが高まります。
2. 第一種〜第四種の定義
国土交通省の「建設発生土利用技術マニュアル」に基づく一般的な区分を示します(最新版は国土交通省のウェブサイトで確認してください)。
| 区分 | 概要 | 代表的な土の状態 |
|---|---|---|
| 第一種 | 良質な土。締固めやすく支持力も高い | 礫質土・砂質土(自然含水比が低い) |
| 第二種 | 比較的良質。条件によっては盛土材等に利用可 | 普通土(砂質〜軽度の粘性土) |
| 第三種 | 粘性が高く施工性がやや劣る | 粘性土(含水比やや高め) |
| 第四種 | 含水比が高く軟弱。そのままでは利用困難 | 軟弱な粘性土・有機質土 |
第四種はそのままでは盛土材等への利用が難しく、地盤改良(石灰・セメント安定処理など)が必要になる場合があります。
3. 判定に使われる指標
土質区分を判定するための主な指標は以下のとおりです。
コーン指数(qc)
コーン貫入試験で求められる指標で、土の強度・締固め特性を表します。
| コーン指数の目安 | 対応区分(参考) |
|---|---|
| 800kN/m²以上 | 第一種〜第二種 |
| 400〜800kN/m² | 第二種〜第三種 |
| 200〜400kN/m² | 第三種〜第四種 |
| 200kN/m²未満 | 第四種(軟弱) |
※上記はあくまで参考値です。実際の判定は土質試験結果と専門家の判断によります。
一軸圧縮強さ(qu)
粘性土の強度を表す指標です。
自然含水比
土に含まれる水分の割合で、高いほど施工性が下がります。
4. 区分と活用用途の関係
| 区分 | 盛土材 | 路体・路床 | 裏込め材 | 埋戻し | 砂利代替 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第一種 | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
| 第二種 | ○ | △ | △ | ○ | × |
| 第三種 | △ | × | × | △ | × |
| 第四種 | ×(改良後は△) | × | × | ×(改良後は△) | × |
○:適切 △:条件付き ×:不適(改良が必要)
受入先が盛土材を求めている場合、第一種・第二種の土が好まれます。第三種・第四種の土は受入先が限られるため、搬出計画の段階で土質確認を済ませておくことが重要です。
5. 現場での区分確認の手順
ステップ1:事前情報の確認
ボーリングデータ・地質調査報告書が存在する場合は事前に参照します。過去の工事記録や地形図も参考になります。
ステップ2:簡易的な現地確認
試掘(トレンチ掘削)により土の状態を目視確認します。色・含水状態・粒度感を記録します。
ステップ3:土質試験の実施
区分判定が必要な場合は、コーン貫入試験・含水比試験・粒度試験などを実施します。試験は土質試験機関や建設コンサルタントに依頼します。
ステップ4:受入先への事前共有
土質区分の情報を受入先に事前に共有し、受入可否・条件を確認します。搬入後に区分相違が発覚するとトラブルに発展するため、書面での確認が推奨されます。
土質区分の判断は専門的な知識を要するため、疑問点は地盤・土質の専門家(地質調査技士・地盤品質判定士など)に相談することをお勧めします。
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