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土質区分の見分け方:現場で使える簡易判定法

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土質区分の見分け方:現場で使える簡易判定法

目次

  1. なぜ現場での質判定が必要か
  2. 土の主な種類と特徴
  3. 現場でできる簡易判定法
  4. 試験による客観的判定
  5. 土質判定の結果を活用する

1. なぜ現場での土質判定が必要か

掘削した土が「第何種建設発生土か」を把握することは、以下の理由から重要です。

  • 受入先の受入可否の判断材料になる
  • 運搬費・処分費の見積もり精度が上がる
  • 盛土・埋戻しに使用する場合の品質管理に直結する
  • 建設発生土か建設汚泥かの区分判断に関係する

現場で全量を試験にかけることは現実的ではないため、まず目視・触感による簡易判定を行い、疑問がある場合に試験を行う流れが実務的です。


2. 土の主な種類と特徴

土の種類 特徴 建設発生土の区分目安
礫(れき) 粒径2mm以上の粒子。砂利状 第一種が多い
砂質土 粒径0.075〜2mm。サラサラ感あり 第一〜第二種
シルト 粒径0.005〜0.075mm。やや粉っぽい 第二〜第三種
粘性土粘土 粒径0.005mm以下。粘り気あり 第三〜第四種
有機質土 腐植・植物繊維を含む黒っぽい土 第四種・利用困難

3. 現場でできる簡易判定法

方法(1):ロール試験(塑性の確認)

少量の土を手のひらで転がして細長い棒状(直径3mm程度)にできるかを確認します。

  • できる → 粘性土の可能性(塑性あり)
  • できない・すぐ崩れる → 砂質土・シルトの可能性

方法(2):手で握る

掘削した土を手でギュッと握り、手を開いたときの状態を確認します。

  • 形を保てる → 適度な粘性・含水比
  • すぐ崩れる → 砂質土が多い
  • べたつく・手に貼り付く → 含水比が高い粘性土

方法(3):色・臭いの確認

  • 黒色・臭いがある → 有機質土・腐植土の可能性。活用に不向きなことが多い
  • 灰色・青灰色 → 水分を多く含む粘性土(沖積粘土)の可能性
  • 茶褐色〜赤褐色 → 風化した砂質土・ロームの可能性(比較的良質)

方法(4):現場コーン(ポータブルコーン貫入試験)

ポータブルコーン貫入試験器(現場コーン)を使えば、比較的簡単にコーン指数を計測できます。コーン指数200kN/m²が建設発生土・建設汚泥の目安の境界値です。


4. 試験による客観的判定

より正確な土質判定が必要な場合は、土質試験機関に依頼します。

試験名 確認できる内容
含水比試験(JIS A 1203) 土の含水率
粒度試験(JIS A 1204) 砂・シルト・粘土の割合
コンシステンシー試験(液性・塑性限界) 粘性土の塑性特性
コーン貫入試験 コーン指数(強度の指標)
一軸圧縮試験 粘性土の強度

試験には時間・費用がかかりますが、大量の土を搬出する場合や受入先から土質証明を求められる場合は実施を検討してください。


5. 土質判定の結果を活用する

土質判定の結果は、搬出先候補の選定・受入先への提案に活用できます。

受入先への共有情報(例)

  • 土質区分: 第二種建設発生土
  • コーン指数(qc): 約600kN/m²(現場コーン計測)
  • 含水比: 概ね30%前後(目視判定)
  • 汚染リスク: 地歴確認済(住宅地、過去の工場使用なし)
  • 廃材混入: なし(分別確認済)
  • 発生量: 約300m³(ほぐし土量

このような情報を事前に整理して受入先候補に提示することで、受入検討のスピードが上がります。土質情報が不明確なまま「残土があります」と伝えるだけでは受入先が受け入れの判断をしにくいためです。

土質の見分け方は経験を積むことで精度が上がります。最初は不安でも、試験機関のデータと現場の見た目を照らし合わせることで判断力が身につきます。


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